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ITトレンド

ホームページ制作、実は何度も打ち合わせするんです|三重県の企業が知っておきたい制作の裏側

2025/10/31
ホームページ制作、実は何度も打ち合わせするんです|三重県の企業が知っておきたい制作の裏側

はじめに|「ホームページってすぐできるんじゃないの?」という誤解

三重県で事業をされている経営者の方から、よくこんな声を聞きます。

「ホームページ制作って、デザイン決めたらあとは作るだけでしょ?」 「打ち合わせは最初の1回だけで、あとはお任せでいいと思ってた」

実は、成果の出るホームページを作ろうと思ったら、制作期間中に何度も会議や打ち合わせを重ねることになります。むしろ、この会議こそが「効果的なサイト」と「ただ綺麗なだけのサイト」を分ける分かれ道なんです。

今回は、ホームページ制作で実際にどんな会議が行われるのか、その裏側を包み隠さずお話しします。特に「予算をかけてでも、しっかり成果を出したい」とお考えの三重県の企業様に読んでいただきたい内容です。


なぜこんなに会議するの?|成果を出すための「すり合わせ」が必要

「会議が多いと時間がかかるし面倒では?」と思われるかもしれません。でも、実はこの会議の数と質が、ホームページの成果を大きく左右します。

会議が多い理由

1. あなたのビジネスは、あなたが一番よく知っている 制作会社はWEB制作のプロですが、あなたの会社の強みや競合との違い、お客様が何に困っているかは、あなたの方がずっと詳しいはずです。この情報を引き出すには、何度も対話する必要があります。

2. 作りながら「気づき」が生まれる 最初は「こういうサイトがいい」と思っていても、実際にデザインを見たり、文章を読んだりすると「やっぱりこっちの方向がいいかも」と気づくことがよくあります。これは悪いことではなく、むしろ良いサイトになる兆候です。

3. 投資対効果を最大化するため 「安く早く」を優先すると、見た目だけ整ったサイトができますが、問い合わせや採用、売上にはつながりません。予算をしっかり投資して成果を出すには、戦略を練る時間が必要なんです。


実際の制作フロー|どんな会議がいつ行われるの?

それでは、実際のホームページ制作で行われる会議を、時系列で見ていきましょう。

【第1回】ヒアリング会議|まずは御社のことを深く知る

時期: プロジェクト開始前〜開始直後
所要時間: 2〜3時間
参加者: 経営者、事業責任者、制作会社のディレクター

この最初の会議が、実は一番重要です。

話す内容

  • 会社の歴史や理念、大切にしている価値観
  • 事業内容と強み(競合との違い)
  • 現在の課題(なぜホームページを作るのか?)
  • ターゲットとなるお客様像
  • サイトで達成したい目標(問い合わせ月10件、など具体的に)
  • 予算とスケジュール

ここがポイント 制作会社は「御社の何を伝えるべきか」を理解するために、たくさん質問します。中には「そんなことまで聞くの?」という質問もあるかもしれませんが、これが後々、効果的なサイトを作る土台になります。

三重県の企業様の場合、地域性(四日市の工業地帯、伊勢の観光業、津の県庁所在地など)を活かした戦略も、ここで話し合います。


【第2回】戦略・構成会議|サイトの設計図を固める

時期: ヒアリング後1〜2週間
所要時間: 1.5〜2時間
参加者: 経営者、担当者、制作会社のディレクター・プランナー

ヒアリング内容をもとに、制作会社がサイトの構成案を提案します。

話す内容

  • サイトマップ(どんなページを作るか)
  • 各ページの役割と目的
  • ターゲット別の導線設計
  • SEO戦略(どんなキーワードで検索されたいか)
  • お問い合わせまでのストーリー
  • 競合サイトとの差別化ポイント

ここがポイント 「トップページだけ綺麗にすればいい」は過去の話。今は、お客様が何を知りたいかを考えて、ページ構成を組み立てます。

例えば、製造業の企業様なら「技術紹介」「納入実績」「品質管理」などのページが必要ですし、サービス業なら「お客様の声」「よくある質問」が重要になります。

この会議で「本当に必要なページ」と「実は不要なページ」を見極めます。


【第3回】デザイン提案会議|見た目の方向性を決める

時期: 構成決定後2〜3週間
所要時間: 1〜2時間
参加者: 経営者、担当者、デザイナー、ディレクター

デザイナーが作った「デザインカンプ」を見ながら、サイトの見た目を固めていきます。

話す内容

  • トップページのデザイン案(通常2〜3案)
  • カラーリング(企業カラーや業界イメージ)
  • フォントやレイアウトの印象
  • 写真やイラストの使い方
  • スマホで見たときの表示

ここがポイント デザインは好みの問題だけではありません。ターゲットに響くかが重要です。

例えば、若手採用を強化したい企業なら明るく親しみやすいデザイン、BtoB向けの製造業なら信頼感のある落ち着いたデザインが効果的です。

「社長は青が好きだけど、ターゲットの30代女性には柔らかいベージュの方が響く」といった、戦略的な判断をする場面です。


【第4回】コンテンツ検討会議|何を、どう伝えるか

時期: デザイン決定後〜並行して
所要時間: 2〜3時間
参加者: 経営者、事業担当者、ライター、ディレクター

サイトに載せる文章や情報を、一緒に作り上げていきます。

話す内容

  • 各ページに載せる具体的な内容
  • キャッチコピーやメッセージの方向性
  • お客様事例や実績の選定
  • 会社の強みをどう表現するか
  • 専門用語の使い方(分かりやすく言い換える)

ここがポイント 「うちの会社、別に特別なことしてないし...」とおっしゃる経営者が多いのですが、それは謙遜です。長年やってきたからこそ当たり前になっていることが、実はお客様にとっての価値だったりします。

この会議では、制作会社が「それって具体的にどういうことですか?」「なぜそうしているんですか?」と、しつこく質問します。その答えの中に、サイトに載せるべき魅力が隠れています。


【第5回】中間確認会議|制作途中でのすり合わせ

時期: 制作中盤
所要時間: 1時間
参加者: 担当者、ディレクター

実際に動くサイト(テスト環境)を見ながら、細かい調整をします。

話す内容

  • ページの表示や動きの確認
  • 文章の読みやすさ
  • 写真の配置やサイズ
  • スマホでの見え方
  • リンクや問い合わせフォームの動作

ここがポイント 実際に動くものを見ると「あれ、思ってたのと違う」ということが出てきます。これは悪いことではなく、むしろこの段階で気づけて良かった、という場面です。

画像で見るのと、実際にクリックして動かすのでは、印象が全然違うんです。


【第6回】最終確認会議|公開前のラストチェック

時期: 公開予定の1〜2週間前
所要時間: 1.5〜2時間
参加者: 経営者、担当者、制作会社全体

完成したサイトを、隅から隅まで確認します。

話す内容

  • 全ページの内容確認
  • 誤字脱字のチェック
  • リンク切れがないか
  • 問い合わせフォームのテスト送信
  • SEO設定の確認
  • アクセス解析ツールの設置確認

ここがポイント この段階での大きな変更は、スケジュールと予算に影響します。でも、「やっぱりここは変えたい」という強い思いがあれば、遠慮せず伝えてください。

公開後に「あのとき言っておけば...」と後悔するより、納得いくまで調整する方が、結果的に満足度の高いサイトになります。


【第7回】公開後フォロー会議|運用をどうするか

時期: 公開後1ヶ月〜3ヶ月
所要時間: 1時間
参加者: 担当者、ディレクター

サイトを公開して終わりではありません。効果測定と改善が始まります。

話す内容

  • アクセス数や問い合わせ数の確認
  • どのページがよく見られているか
  • 検索エンジンからの流入状況
  • 改善すべきポイント
  • 今後のコンテンツ追加計画

ここがポイント 「作って終わり」のサイトは、効果が出ません。データを見ながら「ここをもっと強化しよう」「この情報を追加しよう」と改善していくことで、徐々に成果が上がっていきます。

三重県の企業様の場合、地域名でのSEO対策や、地元のお客様向けのコンテンツ追加など、地域性を活かした改善策を考えていきます。


会議を有意義にするコツ|制作会社との上手な付き合い方

せっかく時間を使って会議をするなら、有意義なものにしたいですよね。

1. 決裁権のある人が参加する

「社長に確認してから...」が続くと、スケジュールがどんどん遅れます。その場で判断できる人が参加することで、プロジェクトがスムーズに進みます。

2. 正直に話す

「こう言ったら恥ずかしいかな」「こんなこと聞いていいのかな」は不要です。分からないことは分からないと言う、やりたいことは素直に伝える。それが良いサイトを作る近道です。

3. 資料や素材を事前に用意

会社案内、既存のパンフレット、過去の実績資料などを事前に共有しておくと、会議がスムーズです。写真素材なども、早めに準備できると良いですね。

4. 「完璧」を求めすぎない

完璧を目指すあまり、いつまでも公開できないのは本末転倒です。「まずは80点で公開して、運用しながら100点に近づける」という考え方が、今のWEB制作では主流です。


まとめ|会議の数=本気度の証

ホームページ制作で何度も会議をするのは、面倒なことではありません。 それは、あなたの会社に本気で向き合っている証拠です。

三重県で事業をされている企業の皆さま、特に「予算をかけてでも効果を出したい」とお考えの経営者の方には、この制作プロセスの意味を理解していただけたら嬉しいです。

「とにかく安く早く」を求めるなら、テンプレートサイトで十分かもしれません。 でも、「問い合わせを増やしたい」「採用を強化したい」「売上につなげたい」という明確な目標があるなら、しっかりと時間をかけて、戦略的なサイトを作る価値があります。

会議を重ねることで、制作会社はあなたの会社の本質を理解し、あなた自身も「自社の強みは何か」を再発見できます。そうして生まれたホームページこそが、本当の意味で成果を生み出すWEBサイトになるのです。


三重県でホームページ制作をお考えの企業様へ

私たちは、三重県内の企業様のホームページ制作を数多く手がけてきました。 「しっかり話を聞いてくれる制作会社を探している」 「成果にこだわったサイトを作りたい」 そんな想いをお持ちの経営者様、まずは一度お話ししませんか?

初回のヒアリングは無料です。お気軽にお問い合わせください。

西村 力也

西村 力也

代表取締役

2002年からWeb制作・システム開発に従事。React、Next.js、TypeScriptを中心としたモダンなフロントエンド開発の専門家。AI検索最適化(AIO)の先駆者として、ChatGPT、Perplexity等のAI検索エンジン対応を推進。三重県津市を拠点に、東海地方の企業様のデジタル変革を支援しています。

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